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Minute Waltz
可愛らしい話を書きたいな、とか思ってはいるのですが
なんかいつでもどこでも発情してんな!(すみません…)
なんかいつでもどこでも発情してんな!(すみません…)
|Minute Waltz
ランドリーバスケットを抱えて、寝室からリビングへ。ベッドの上、床。散らかった洗濯物を、いつものように拾いながら移動していると、リビングの窓枠に肘をついたのだめが目に入る。窓から入る光はのだめの髪を照らし、風が髪を揺らす。
さっき、洗濯を手伝えと言ったばかりなのに、小言のひとつでも言ってやろうかと思った矢先、
「わん!」
彼女は青い空に向かって吠えた。声をかける気も、そがれるばかり。いつにも増して突飛な言動、しかし彼女は、こちらに困惑する間も与えず、振り向いて外を指差して笑った。外?と怪訝に思いながらも彼女の指す窓の外を見に。途中、ソファに投げられたタオルも拾って向かう。
「先輩、ほら、下。ターニャの足下。見えます?」
窓からエントランスを覗けば、ターニャとフランク。彼女の言う様に足下をよく見れば白い小さな毛がヒョコヒョコと見える。
フランクが屈んで、子犬の頭を撫でる。ターニャも少し屈んで、一度背中を撫でたあとヒョイと持ち上げ、こちらを向いた。
「迷い犬かしらね?」
ターニャに抱えられた子犬は、フランクに覗き込まれ、時折差し出されたフランクやターニャの手を舐める。
「わん!」
「首輪がついてるのよ。」
何で会話が成立しているのか、再び困惑しながらターニャとのだめを見る。ターニャとフランクは、可愛い、可愛いと大人しい子犬を交互に抱きながら遊んでいる。のだめを見れば、窓枠に頬杖をついて。可愛いですね。と笑った。太陽が、真上までもう少し。のだめの、髪に、まつげに。きらきらとした光を零す。
同じ様に窓枠に頬杖をついたまま、片手で髪をくしゃり、と撫でてやって。
「行ってくれば?」
そう言ってやれば。のだめは、いいんですか?と嬉しそうに笑う。仕方なしにこちらも笑って、お前の手伝いも、当てにしてないよ。ともう一度、くしゃり、と撫でる。
それと同時、下でターニャとフランクの重なる声。
「あ!」
下を向けば、開いた門扉に駆けて行く子犬。
のだめが横で、小さく、あ、と同じ様に言った。
しばらくすると、ターニャとフランクが外に向かって手を振る。どうやら、飼い主の迎えがあったみたいだ。
「お迎えがきたわ。よかったわね。」
ターニャが少し寂しそうに笑って言った。
フランクとターニャは、子犬を思い出しながら、可愛かったね。と言い合い自分の部屋へ戻り、エントランスを後にする。
「よかったですね、お迎えがきて。」
のだめは窓枠に頬杖をついたまま、誰もいなくなったエントランスから目も離さず言った。言葉とはちぐはぐに、微笑んではいるが寂しげに。珍しくのだめがそんな殊勝な表情を見せるものだから、調子を狂わされるというか。窓枠に身体をもたれたまま顔だけ寄せて、のだめの頬を、ぺろり、と舐める。
のだめはびっくりした様子で、わ。と声をあげた。舐められた頬に手をあてて、こちらを向いて目を瞬かせている。やっとこっちを向いた。そう思いながら黙って頭をワシワシと撫でてやると、のだめは次第に顔を綻ばす。
「先輩、わん!って言って下さい?」
のだめは少し、得意げに。自分はやや呆れ気味に、二人して、いつものように笑う。それから、鳴き声の代わりにもう一度頬を舐めてやって。どうせ啼くのはお前だろう、と。耳元で言えば。
のだめは頬を染めて困った顔を見せて、洗濯は?お昼になっちゃいますよ。と、小さく返した。
窓の外、太陽が、真上までもう少し。
「後でシーツも、洗濯すればいいんじゃない?」
額を寄せて提案すると、のだめは目を見て、ゆっくりと笑ってから、胸元に抱きついて、
「わん!」
と可愛らしく吠えてみせた。
ランドリーバスケットを抱えて、寝室からリビングへ。ベッドの上、床。散らかった洗濯物を、いつものように拾いながら移動していると、リビングの窓枠に肘をついたのだめが目に入る。窓から入る光はのだめの髪を照らし、風が髪を揺らす。
さっき、洗濯を手伝えと言ったばかりなのに、小言のひとつでも言ってやろうかと思った矢先、
「わん!」
彼女は青い空に向かって吠えた。声をかける気も、そがれるばかり。いつにも増して突飛な言動、しかし彼女は、こちらに困惑する間も与えず、振り向いて外を指差して笑った。外?と怪訝に思いながらも彼女の指す窓の外を見に。途中、ソファに投げられたタオルも拾って向かう。
「先輩、ほら、下。ターニャの足下。見えます?」
窓からエントランスを覗けば、ターニャとフランク。彼女の言う様に足下をよく見れば白い小さな毛がヒョコヒョコと見える。
フランクが屈んで、子犬の頭を撫でる。ターニャも少し屈んで、一度背中を撫でたあとヒョイと持ち上げ、こちらを向いた。
「迷い犬かしらね?」
ターニャに抱えられた子犬は、フランクに覗き込まれ、時折差し出されたフランクやターニャの手を舐める。
「わん!」
「首輪がついてるのよ。」
何で会話が成立しているのか、再び困惑しながらターニャとのだめを見る。ターニャとフランクは、可愛い、可愛いと大人しい子犬を交互に抱きながら遊んでいる。のだめを見れば、窓枠に頬杖をついて。可愛いですね。と笑った。太陽が、真上までもう少し。のだめの、髪に、まつげに。きらきらとした光を零す。
同じ様に窓枠に頬杖をついたまま、片手で髪をくしゃり、と撫でてやって。
「行ってくれば?」
そう言ってやれば。のだめは、いいんですか?と嬉しそうに笑う。仕方なしにこちらも笑って、お前の手伝いも、当てにしてないよ。ともう一度、くしゃり、と撫でる。
それと同時、下でターニャとフランクの重なる声。
「あ!」
下を向けば、開いた門扉に駆けて行く子犬。
のだめが横で、小さく、あ、と同じ様に言った。
しばらくすると、ターニャとフランクが外に向かって手を振る。どうやら、飼い主の迎えがあったみたいだ。
「お迎えがきたわ。よかったわね。」
ターニャが少し寂しそうに笑って言った。
フランクとターニャは、子犬を思い出しながら、可愛かったね。と言い合い自分の部屋へ戻り、エントランスを後にする。
「よかったですね、お迎えがきて。」
のだめは窓枠に頬杖をついたまま、誰もいなくなったエントランスから目も離さず言った。言葉とはちぐはぐに、微笑んではいるが寂しげに。珍しくのだめがそんな殊勝な表情を見せるものだから、調子を狂わされるというか。窓枠に身体をもたれたまま顔だけ寄せて、のだめの頬を、ぺろり、と舐める。
のだめはびっくりした様子で、わ。と声をあげた。舐められた頬に手をあてて、こちらを向いて目を瞬かせている。やっとこっちを向いた。そう思いながら黙って頭をワシワシと撫でてやると、のだめは次第に顔を綻ばす。
「先輩、わん!って言って下さい?」
のだめは少し、得意げに。自分はやや呆れ気味に、二人して、いつものように笑う。それから、鳴き声の代わりにもう一度頬を舐めてやって。どうせ啼くのはお前だろう、と。耳元で言えば。
のだめは頬を染めて困った顔を見せて、洗濯は?お昼になっちゃいますよ。と、小さく返した。
窓の外、太陽が、真上までもう少し。
「後でシーツも、洗濯すればいいんじゃない?」
額を寄せて提案すると、のだめは目を見て、ゆっくりと笑ってから、胸元に抱きついて、
「わん!」
と可愛らしく吠えてみせた。
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