忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

どこまでもかわいい君と今宵
酔っぱらい。
脱がせてばっかりシリーズ。

|どこまでもかわいい君と今宵

訪問者の様子がいつもと違うのは、足音で分かる。夜中でも構わず足音をたてて、意味を成さないくらいの一応のノックのすぐ後に鍵を開けて、ドアを開けられる。
「寝てる?」
少し掠れた声。きっとアルコールを含んだ声。

どさり、とベッドに腰を大げさに下ろされてスプリングが軋む。観念して頭までかぶったブランケットをめくって顔を出すと、彼は、口元を緩ませた。

「起きてた?」
うつらうつらと気持ちよく、寝に入る瞬間だったところだから、少しムッとしていたのは本当。それなのに、彼は普段とは比べ物にならないくらいの甘やかなトーンで喋るものだから、怒るよりも何だかドキドキしてしまう自分が悔しくて、それがまた気に入らない。
もう一度、乱暴にブランケットを頭からかぶり直す。

「寝るの?」
ネクタイを緩めながら、声をかけられる。ジャケットを脱ぐ衣擦れの音が耳に入る。きっとシャツのボタンに手をかけている。スプリングが、ゆっくりと軋む。耳元、ブランケットを挟んですぐ傍で、もう一度。

「寝るの?」
堪らないほどの甘い声が響く。

「…寝てたんですよ。」
横になったまま答えると、彼は耳の傍で、起こしてごめん、と笑った。

もう、と再び観念して、ヘッドボードに背中を預けてもう一度起き上がる。さっきよりも、満足げに、意地悪そうに笑う彼は普段の几帳面さはどこへやら、ジャケット、ネクタイ、器用に脱いでは床に放ってゆく。

「…寝てたんですよ。」
「うん。」
「何、脱いでるんですか?」
「別に? オレも寝ようと思って。」

シャツのボタンにかけられた手。柔らかく、甘く、思考回路を溶かしてゆく声。

「…のだめのベッドです。」
最後のボタンにかけられた手が止まる、
「一緒に寝ていい?」
それは一瞬で、すぐに全てのボタンを外し終わる。シャツを脱ぎ捨てながら言葉を続ける、シャツも床に落ちた。

「それと、」
スプリングがゆっくりと軋む。先輩の手が頬から首元を辿って。それはそれは可愛らしい顔で笑いながらも。


「キスしてもいい?」

なんて、服を脱がしながら言うんですね。

拍手

PR
| prev | top | next |
| 98 | 97 | 95 | 94 | 93 | 92 | 91 | 90 | 89 | 88 | 87 |
プロフィール
HN:
ぐぐ
性別:
非公開
自己紹介:
こちらは、の/だ/め/カン/ター/ビレを扱う二次創作のブログです。もちろん原作、出版社等いっさい関係ありません。

のだ/めだったり、それ以外だったり気の向くままです。気の向くまま描いたり書いたりです。
よろしくお願いします。
何かございましたら拍手等でお願い致します。

詳しくはこちらにも

お知らせはこちら
カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
アクセス解析
忍者ブログ  [PR]