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TRICK OR TREAT
ハロウィン・コスプレ・男、と検索したら
サンマロのモツアルトコスプレ(まんま、のだめや城主的な)
がひっかかりました。…ハロウィンにモーツァルト…
日本の場合、どこかハロウィンの仮装、とゆより
コスプレ、感が強いですね。
サンマロのモツアルトコスプレ(まんま、のだめや城主的な)
がひっかかりました。…ハロウィンにモーツァルト…
日本の場合、どこかハロウィンの仮装、とゆより
コスプレ、感が強いですね。
|TRICK OR TREAT
「トリックオアトリート!」
ドアを開けるなり、10月末日の恒例の台詞。彼女のいでたちは黒いワンピースにフェルト地の黒い三角帽子。お決まりのように、はぁ、とこれ見よがしなため息をひとつ吐いてから彼はポケットからカラフルな包み紙のキャンディを二つ取り出して魔女の手中に押し込んだ。
「ほわぁ!キャンディ!え、あれ?まさか先輩からお菓子が出るとは思いませんでした!」
「…はぁ?トリックオアトリート、って言ったのはお前だろ。」
不思議そうな彼女の顔に余計に不思議を上乗せして彼は聞いた。包み紙の端を引っ張ってくるりと飴を剥いている彼女は「そうですけどぉー」と唇を尖らせた。
「のだめの予定では、先輩はきっとお菓子を持っていないから。のだめがイタズラする予定だったんですけど…。」
飴を一粒口に放り込んで、つまらなさそうな顔から一転、にぃと笑ってみせる。呆れた彼は目もくれずジャケットを脱いでクローゼットからルームウェアを取り出した。
「団員から貰ったんだよ。今日のハロウィンの為にお菓子いっぱい用意したからって、」
「なーんだ、そうだったんですかー。」
残念です、なんてブツブツと零し帽子を取った右手でくるくると回し遊びながらリビングへ戻ってきた彼女は、大きな音を立ててソファに沈んだ。ぽすりと帽子はお腹に落ちる。
カットソーに袖を通しながら、「お前は着替えないの?」投げかけた言葉は宙に浮いたままで、返事のないリビングに目をやった彼はなるほど、と思う。
三角の帽子がなければ、黒いワンピースとひじ掛けに投げ出された黒いブーツに包まれた足は、彼女のいつもの、だった。帽子を取れば仮装は終了だ。そしてその姿はよくよく見ると、ワンピースは惜しみなくデコルテから柔らかな曲線をもってふくらみを晒していて、普段より短かめの丈から伸びるまっすぐな脚は無防備に隙間を作っている。随分と艶かしい魔女だった。それからつまらなさそうにソファにだらりと全身を預けたままじっとこちらを見ているその顔は左頬がポコリと膨らんでいる。飴玉か、と気付いた彼は妖艶な格好をした魔女と飴玉のギャップに小さく笑った。
「さっきのもう一回言って?」
片方空いたひじ掛けに腰をかけて彼は言った。
「トリックオアトリート?」
ムクリと上半身を起こした彼女は不思議そうに聞いた。
「もう、あげるお菓子なくなったから。」
手のひらを開いてジェスチュアをしてみせる彼に、彼女は飴玉のつまった頬をゆるゆると綻ばせた。
「イタズラしちゃってイイんですね?」
イタズラって、と苦笑する間もなく押し倒されるようにソファに沈められた。
それはもう、節操なく笑う魔女の顔は、至極愉しそうなものであった。
「トリックオアトリート!」
ドアを開けるなり、10月末日の恒例の台詞。彼女のいでたちは黒いワンピースにフェルト地の黒い三角帽子。お決まりのように、はぁ、とこれ見よがしなため息をひとつ吐いてから彼はポケットからカラフルな包み紙のキャンディを二つ取り出して魔女の手中に押し込んだ。
「ほわぁ!キャンディ!え、あれ?まさか先輩からお菓子が出るとは思いませんでした!」
「…はぁ?トリックオアトリート、って言ったのはお前だろ。」
不思議そうな彼女の顔に余計に不思議を上乗せして彼は聞いた。包み紙の端を引っ張ってくるりと飴を剥いている彼女は「そうですけどぉー」と唇を尖らせた。
「のだめの予定では、先輩はきっとお菓子を持っていないから。のだめがイタズラする予定だったんですけど…。」
飴を一粒口に放り込んで、つまらなさそうな顔から一転、にぃと笑ってみせる。呆れた彼は目もくれずジャケットを脱いでクローゼットからルームウェアを取り出した。
「団員から貰ったんだよ。今日のハロウィンの為にお菓子いっぱい用意したからって、」
「なーんだ、そうだったんですかー。」
残念です、なんてブツブツと零し帽子を取った右手でくるくると回し遊びながらリビングへ戻ってきた彼女は、大きな音を立ててソファに沈んだ。ぽすりと帽子はお腹に落ちる。
カットソーに袖を通しながら、「お前は着替えないの?」投げかけた言葉は宙に浮いたままで、返事のないリビングに目をやった彼はなるほど、と思う。
三角の帽子がなければ、黒いワンピースとひじ掛けに投げ出された黒いブーツに包まれた足は、彼女のいつもの、だった。帽子を取れば仮装は終了だ。そしてその姿はよくよく見ると、ワンピースは惜しみなくデコルテから柔らかな曲線をもってふくらみを晒していて、普段より短かめの丈から伸びるまっすぐな脚は無防備に隙間を作っている。随分と艶かしい魔女だった。それからつまらなさそうにソファにだらりと全身を預けたままじっとこちらを見ているその顔は左頬がポコリと膨らんでいる。飴玉か、と気付いた彼は妖艶な格好をした魔女と飴玉のギャップに小さく笑った。
「さっきのもう一回言って?」
片方空いたひじ掛けに腰をかけて彼は言った。
「トリックオアトリート?」
ムクリと上半身を起こした彼女は不思議そうに聞いた。
「もう、あげるお菓子なくなったから。」
手のひらを開いてジェスチュアをしてみせる彼に、彼女は飴玉のつまった頬をゆるゆると綻ばせた。
「イタズラしちゃってイイんですね?」
イタズラって、と苦笑する間もなく押し倒されるようにソファに沈められた。
それはもう、節操なく笑う魔女の顔は、至極愉しそうなものであった。
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