[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
game!
去年のこの頃の記事にも
休み前って、どうしてこう…と書いてありました。
今年もそうですね!
皆様どうぞ良い連休をお過ごし下さい。
以下は相変わらず好き勝手やってる話です。
休み前って、どうしてこう…と書いてありました。
今年もそうですね!
皆様どうぞ良い連休をお過ごし下さい。
以下は相変わらず好き勝手やってる話です。
|game!
あと1cm程カップに残った珈琲、溜まり始めた吸い殻、難しい顔。楽譜と長いこと向き合っている彼の横に、彼女が腰を下ろしておもむろに言った。
「先輩、ゲームでもしましょう。」
「…ゲーム?」
返事とともに更にきつく寄せられた眉間の皺、それを彼女はじぃ、と見つめてから視線をゆっくりと彼の目に。
「簡単なゲームですよ。息抜きですよ、息抜き。」
口を尖らせながら楽譜を取り上げ鉛筆を挟んで机に置いた。小さく「あ、」と零した彼は渋々といった様子でカップの珈琲を飲み干して彼女の説明を待った。
「先に目を逸らした方が負け、っていう。それだけです。」
怪訝そうな彼の返事を聞く前に、彼女の両手が彼の頬を捕まえた。「はい!」と彼女は勢い良くゲームのスタートを告げる声と共に彼の顔を正面からぐいと見据えた。
しばらくの沈黙。彼女が彼の顔が近づいていることに気がついたのは、彼が目を逸らすのではなく目を閉じている、と思ったのと同時で、そう思った時にはもう唇が重なっていた。
「…先輩の負けですよ?」
赤い顔をしながら困った様に言う彼女に、彼は素知らぬ顔で「つい。」と言い放った。
「もう、ゲームにならないじゃないですか。」
「悪かったな。」
頬を膨らませた彼女に仕方なしに彼はそう言ってやるが、それから思いついた様に「…もう一回やってやるよ。」と言った。
「オレが勝つけど。」
そう言い放って、今度は彼女の頬を彼の両手が捉えた。
「勝った方の言うことを聞く。」
「…いいですけど。ずいぶん自信があるんですね。」
少し強めに挟まれた頬のせいで若干こもったように声を出した。その様子に彼は口元で笑って「まぁな、」と言った。
「のだめ、」
「ハイ?」
「お前、先週勝手に事務所行っただろ。」
「ハイ?」
ぎゅぅ、と両手に若干力を入れた彼。彼女はそれこそ目が離せなくなったが、冷や汗が一筋流れた。
「テオに何渡してたんだよ。」
「ハイ?」
「今度の公演のポスターも、楽しみだよなぁ? お前はいつからオレの専属カメラマンになったんだ?」
「…」
勿論、彼女は目を逸らすしかなかったので、この勝負に負けた。「オレの勝ちだな。」彼はそう言ってから彼女の頬から手を離した。彼女はきまり悪そうな顔で、怒っているのか呆れているのかとも分からない彼を見上げた。少し勝ち誇っているかのような色すら見える。
全く敵わない、その顔から逆に目が逸らせなくなる。そうして見つめあって、さっきの条件反射の様に彼の唇が重なることと、「バーカ。」と唇が離れたあとに、いつものように他愛なく許される言葉を待っているのだ。
見つめ合ってたどり着いたキスの先は、ゲームの勝ちに乗じた彼の好きになった。
あと1cm程カップに残った珈琲、溜まり始めた吸い殻、難しい顔。楽譜と長いこと向き合っている彼の横に、彼女が腰を下ろしておもむろに言った。
「先輩、ゲームでもしましょう。」
「…ゲーム?」
返事とともに更にきつく寄せられた眉間の皺、それを彼女はじぃ、と見つめてから視線をゆっくりと彼の目に。
「簡単なゲームですよ。息抜きですよ、息抜き。」
口を尖らせながら楽譜を取り上げ鉛筆を挟んで机に置いた。小さく「あ、」と零した彼は渋々といった様子でカップの珈琲を飲み干して彼女の説明を待った。
「先に目を逸らした方が負け、っていう。それだけです。」
怪訝そうな彼の返事を聞く前に、彼女の両手が彼の頬を捕まえた。「はい!」と彼女は勢い良くゲームのスタートを告げる声と共に彼の顔を正面からぐいと見据えた。
しばらくの沈黙。彼女が彼の顔が近づいていることに気がついたのは、彼が目を逸らすのではなく目を閉じている、と思ったのと同時で、そう思った時にはもう唇が重なっていた。
「…先輩の負けですよ?」
赤い顔をしながら困った様に言う彼女に、彼は素知らぬ顔で「つい。」と言い放った。
「もう、ゲームにならないじゃないですか。」
「悪かったな。」
頬を膨らませた彼女に仕方なしに彼はそう言ってやるが、それから思いついた様に「…もう一回やってやるよ。」と言った。
「オレが勝つけど。」
そう言い放って、今度は彼女の頬を彼の両手が捉えた。
「勝った方の言うことを聞く。」
「…いいですけど。ずいぶん自信があるんですね。」
少し強めに挟まれた頬のせいで若干こもったように声を出した。その様子に彼は口元で笑って「まぁな、」と言った。
「のだめ、」
「ハイ?」
「お前、先週勝手に事務所行っただろ。」
「ハイ?」
ぎゅぅ、と両手に若干力を入れた彼。彼女はそれこそ目が離せなくなったが、冷や汗が一筋流れた。
「テオに何渡してたんだよ。」
「ハイ?」
「今度の公演のポスターも、楽しみだよなぁ? お前はいつからオレの専属カメラマンになったんだ?」
「…」
勿論、彼女は目を逸らすしかなかったので、この勝負に負けた。「オレの勝ちだな。」彼はそう言ってから彼女の頬から手を離した。彼女はきまり悪そうな顔で、怒っているのか呆れているのかとも分からない彼を見上げた。少し勝ち誇っているかのような色すら見える。
全く敵わない、その顔から逆に目が逸らせなくなる。そうして見つめあって、さっきの条件反射の様に彼の唇が重なることと、「バーカ。」と唇が離れたあとに、いつものように他愛なく許される言葉を待っているのだ。
見つめ合ってたどり着いたキスの先は、ゲームの勝ちに乗じた彼の好きになった。
PR