忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

A to Z 2
続いてE〜H。

E~H

|ex )

「例えば、のだめのどんなトコが好きですか?」

また、何か言いだしたと。彼女に聞こえても構わないという様に、呆れる様に小さなため息を一つ。一瞥をくれたが満面の笑みだったので、ついでに肩も落ちる。楽譜に視線を戻してから

「ピアノ、」と言ってやった。

「それから?」

嬉しそうな顔をしたまま、欲張りな質問を投げかける彼女に、楽譜に向かってため息を追加。


「…。」
「終わりですか?」
むぅ、と膨れている顔は見なくても容易く想像できる。

「顔。足。手。あとはー、胸?」

怒ったかな?と思って顔を上げると、あぁ、何て憎らしいほどの笑顔を向けて。

「全部ですね?」

背中から飛びついて来て、首元に腕が絡む。まぁいいか、と。伝えきれないほどの本当のことは今度にとっておくことにした。


|Faust

「あんな思いは二度とごめんだな。」

何か言いました?開演前の薄暗くなったホールで、ぽつりと零した台詞に、怪訝そうに彼女は顔を覗き込みながら言った。隣の客席の彼女の左手を絡めとる。らしくない態度だったけれど、彼女はゆっくりと笑った。

舞台の上では、メフィストフェレスが笑っていた。


|Girl's talk

一つ下の階に住む日本人の友達は、とっても変わった女の子で。自分より4つも年上だなんて思えないほど、幼くって、危なっかしい。だけどとびきりキュート。そのくせピアノは一級品。クランベリーのタルトを手みやげに彼女の部屋を訪れると、ピアノの音がピタリと止んで、お茶にしましょー!と嬉しそうに飛びついて来た。

「相変わらず、チアキがいないと汚いわねぇ。」
「これでもマシなほうですよー? それに、先輩が忘れていったシャツ達…
 洗濯するなんて勿体なくて!」

あぁ、そして何よりとびきりの変態だったわ。

「あれ?ターニャ、今日は出かけるって言ってませんでしたっけ?」
彼女のタルトをつついているフォークが止まる。口の端にクランベリーの赤。それでもこんなにも可愛らしい彼女に小さく吹き出してしまう。不思議そうに止まって首を傾げたまま。

「…、もう帰って来たの。途中で、ケンカしちゃって。」
「黒木君とですかー? 珍しいですね。」
「?」

私とヤスはしょっちゅうケンカしているような気がする。出逢いも最悪だったし、気持ちを伝えあうのも中々素直にできないし。それを彼女は、珍しい。なんて。

「黒木君、友達とかオケの人とか、余りケンカするタイプじゃないと思ってたんですけど…。やっぱりターニャは特別なんですかね?」
「…」

めいっぱいタルトを頬張ったまま彼女は言った。
まったく、クランベリーが口元についたままだってば。

「…のだめ、『ごはん』炊いてくれない?」
彼女はすぐに、任せて下さい!と満面の笑顔で言った。

最近覚えた日本食で仲直り出来れば。
もちろん、大好きな友人の為にも、感謝の気持ちを込めて一食多く作る予定。


|H

「のだめは、先輩がこんなにエッチだとは知りませんでした。」
「人聞きの悪い。」
「じゃぁ、今のこの状況は何だって言うんですか!」
「何が。お前だって所構わず発情してんだろ。」
「先輩こそ人聞きの悪い!のだめはこんな楽屋で
 発情したりしません!誰か来たらどうするんですか!
 ちょ、先輩ストーップ!何考えてるんですか!」

「何って、お前と、エッチなことがしたいなぁって。」

「…!!!」



楽屋の前を通りかかったのは、団員の中で唯一日本語の分かる彼で。赤い顔をしたまま、他の団員を楽屋から遠ざけようと必死に気を回してくれている。それから、最後にポツリ。

「僕も千秋君がそんなにだったとは知らなかったな…」

拍手

PR
| prev | top | next |
| 158 | 157 | 156 | 155 | 154 | 153 | 152 | 151 | 161 | 149 | 148 |
プロフィール
HN:
ぐぐ
性別:
非公開
自己紹介:
こちらは、の/だ/め/カン/ター/ビレを扱う二次創作のブログです。もちろん原作、出版社等いっさい関係ありません。

のだ/めだったり、それ以外だったり気の向くままです。気の向くまま描いたり書いたりです。
よろしくお願いします。
何かございましたら拍手等でお願い致します。

詳しくはこちらにも

お知らせはこちら
カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
アクセス解析
忍者ブログ  [PR]