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6〜10
後半。短いのばかり6〜10です。
|six
パリの日は長い。
時間の割に、まだ明るいけれど
隣の彼女が口笛で、夕焼け小焼けを吹くものだから
「帰ろうか。」
「晩ご飯、何にします?」
頬を撫でる風は郷愁を含んで
手をつないで帰る、夕方。
|seven
「先輩!虹が出てますよ!」
「?、…本当だ。」
掃除の手を休めて、窓から見える空には大きな虹。
「大きいですねぇ。くっきり。
知ってます? 虹の根っこを掘ると願い事が叶うんですよ。」
「へぇー。」
「もう!信じてないんでしょ!
先輩は、何かないんですか? 願い事。」
「…。 掃除を手伝ってほしいとか?」
目を泳がせて笑う彼女は、口を尖らせて聞こえないフリ。
BGMは、over the rainbowに変わっていた。
|eight
「何怒ってるんですか?」
「…別に。」
「そんなに早く歩かないで下さいよ。
せっかく先輩が迎えに来てくれて、嬉しかったのに。」
「お前さぁ、」
「はい?」
「挨拶なんて、じゃぁね、で十分だろ。ヘラヘラすんなよ。」
「先輩?」
「バイバイって言うたび、あいつにキスされてんの?」
「先輩?」
「…八方美人。」
「先輩? キスなんて外国じゃぁ、挨拶だって言ってませんでしたか?」
「…スキありすぎ。」
「先輩? …やきもちですか?」
「…別に。」
歩調を早めても多分無駄だろう、奇声が聞こえる。
彼女が飛びかかってくる迄、コンマ1秒もかからない。
|nine
「日本に帰って来たなって感じがしますね。」
「年末にコレ聞くと、な。」
こたつの中で足が絡んで、彼女は小さく笑った。
|ten
「ありがとう。」
それだけ言うのが精一杯で、
彼女に抱えられた小さな君が少し滲んだ。
へへ、と得意げに笑う彼女の顔は、優しく頼もしく。
頭のてっぺんにキスをして、身体ごと包みこむ。
待ちに待った十月十日。
君に早く会いたかった。
数字を絡めた、短いの十個でした。
パリの日は長い。
時間の割に、まだ明るいけれど
隣の彼女が口笛で、夕焼け小焼けを吹くものだから
「帰ろうか。」
「晩ご飯、何にします?」
頬を撫でる風は郷愁を含んで
手をつないで帰る、夕方。
|seven
「先輩!虹が出てますよ!」
「?、…本当だ。」
掃除の手を休めて、窓から見える空には大きな虹。
「大きいですねぇ。くっきり。
知ってます? 虹の根っこを掘ると願い事が叶うんですよ。」
「へぇー。」
「もう!信じてないんでしょ!
先輩は、何かないんですか? 願い事。」
「…。 掃除を手伝ってほしいとか?」
目を泳がせて笑う彼女は、口を尖らせて聞こえないフリ。
BGMは、over the rainbowに変わっていた。
|eight
「何怒ってるんですか?」
「…別に。」
「そんなに早く歩かないで下さいよ。
せっかく先輩が迎えに来てくれて、嬉しかったのに。」
「お前さぁ、」
「はい?」
「挨拶なんて、じゃぁね、で十分だろ。ヘラヘラすんなよ。」
「先輩?」
「バイバイって言うたび、あいつにキスされてんの?」
「先輩?」
「…八方美人。」
「先輩? キスなんて外国じゃぁ、挨拶だって言ってませんでしたか?」
「…スキありすぎ。」
「先輩? …やきもちですか?」
「…別に。」
歩調を早めても多分無駄だろう、奇声が聞こえる。
彼女が飛びかかってくる迄、コンマ1秒もかからない。
|nine
「日本に帰って来たなって感じがしますね。」
「年末にコレ聞くと、な。」
こたつの中で足が絡んで、彼女は小さく笑った。
|ten
「ありがとう。」
それだけ言うのが精一杯で、
彼女に抱えられた小さな君が少し滲んだ。
へへ、と得意げに笑う彼女の顔は、優しく頼もしく。
頭のてっぺんにキスをして、身体ごと包みこむ。
待ちに待った十月十日。
君に早く会いたかった。
数字を絡めた、短いの十個でした。
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