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ミクロコスモ・ミクロコスモス
体にまつわる色々。短いですけど。
大学時代、パリ混合です。
大学時代、パリ混合です。
|瞳
「でね、先輩の目の色は真っ黒なんですけど、のだめは結構茶色がかってるんだなぁって。」
「…へぇ。…なぁ、のだめ。」
「はい?」
「それ、どっちが言いだしたんだ?」
「へ?先輩ですけど?」
「ふぅん?」
嫌な笑い顔を作ってストローを噛みながら視線をテーブルの向かいの彼へと投げた。
「目の色なんて、じぃっと見なきゃ分かんないよなぁー?」
「…なんだよ。」
オレの目なんて見ようともせず、俄頬を赤くして、彼は楽譜に視線を戻した。
|髪
「髪、伸ばさないの?」
「先輩、長い髪の方が好きですか?」
「いや、別に。ほら、昔の写真見せてくれたけど。お前、髪長かったんだなぁ、て思って。」
「あぁー、そうでしたねぇ。でも今はコレが楽なんですよねぇ。」
「ふぅん、まぁ、いいや。」
抱え込めば鼻をくすぐる柔らかさ、前髪を丁寧にはらって額に唇を寄せた。
「変な先輩。」ふふ、と彼女は少しだけ笑った。
|指
「お前、手袋は?」
「忘れました。」
へへ、と悪びれる様子も無く白い息で笑う彼女、真っ赤になった指先を見て彼は眉間に皺を作った。
掴んだ手をそのまま口元へ、「大事にしろよ。」息をかける様にそこで呟いてから彼は何の気も無くおもむろにポケットへと突っ込んだ。横をついて歩く彼女の耳朶は、指先よりも数段赤くなってしまった。
|背中
「のだめが、今度の公演で着ようと思ってるドレス、着てみせてくれたのよ。どう思う?って。」
「ふぅん。」
彼女はカップを上品に一口すすり、テーブルの上の皿に乗ったビスケットに手を伸ばした。口元へ運ぶ前に一寸止めて、ニッコリと笑う。
「よく似合ってたわよ?」
「へぇ。」
テーブルにタバコを一本、トン、と叩いて淡々と会話を流す彼に、彼女は笑顔を向けたまま。
「色もシックだし、いつもと違って大人っぽい感じよね。背中も結構大胆に開いてたし。でも、ほら、のだめの背中、キレイだもの。ねぇ?」
「…。」
彼女の意図するところが分かってきたのか、彼はタバコをくわえたまま火もつけられず、顔が引きつってくるのを堪えるのに必死だ。
「ねぇ?あんなにキレイな背中、そりゃ沢山キスしたくなるわよねー。チアキとしたことが迂闊だったわねぇ。背中は盲点だった?見えてないところはもっとつけてるのかしら?公演迄に、消えるといいわね、キスマーク。」
最後はハートマークのサービス迄ついた揶揄。返す言葉も見つからないところへ「ただいまでーす。」と元気な声と共に帰って来た話題の当人。その声を聞くや否や彼は椅子から立ち上がり彼女のもとへ。
「痛っ、痛いですって先輩、帰ってくるなり何ですか一体、のだめが何かしましたか、って、死にます。死にますって先輩…!」
リビングのドアの向こう。騒々しい声とばたつく影を覗きながら、「からかい過ぎたかしら」小さく舌を出した彼女は、反省の色も薄く、カップに口を付けてから再びビスケットに手を伸ばした。
「でね、先輩の目の色は真っ黒なんですけど、のだめは結構茶色がかってるんだなぁって。」
「…へぇ。…なぁ、のだめ。」
「はい?」
「それ、どっちが言いだしたんだ?」
「へ?先輩ですけど?」
「ふぅん?」
嫌な笑い顔を作ってストローを噛みながら視線をテーブルの向かいの彼へと投げた。
「目の色なんて、じぃっと見なきゃ分かんないよなぁー?」
「…なんだよ。」
オレの目なんて見ようともせず、俄頬を赤くして、彼は楽譜に視線を戻した。
|髪
「髪、伸ばさないの?」
「先輩、長い髪の方が好きですか?」
「いや、別に。ほら、昔の写真見せてくれたけど。お前、髪長かったんだなぁ、て思って。」
「あぁー、そうでしたねぇ。でも今はコレが楽なんですよねぇ。」
「ふぅん、まぁ、いいや。」
抱え込めば鼻をくすぐる柔らかさ、前髪を丁寧にはらって額に唇を寄せた。
「変な先輩。」ふふ、と彼女は少しだけ笑った。
|指
「お前、手袋は?」
「忘れました。」
へへ、と悪びれる様子も無く白い息で笑う彼女、真っ赤になった指先を見て彼は眉間に皺を作った。
掴んだ手をそのまま口元へ、「大事にしろよ。」息をかける様にそこで呟いてから彼は何の気も無くおもむろにポケットへと突っ込んだ。横をついて歩く彼女の耳朶は、指先よりも数段赤くなってしまった。
|背中
「のだめが、今度の公演で着ようと思ってるドレス、着てみせてくれたのよ。どう思う?って。」
「ふぅん。」
彼女はカップを上品に一口すすり、テーブルの上の皿に乗ったビスケットに手を伸ばした。口元へ運ぶ前に一寸止めて、ニッコリと笑う。
「よく似合ってたわよ?」
「へぇ。」
テーブルにタバコを一本、トン、と叩いて淡々と会話を流す彼に、彼女は笑顔を向けたまま。
「色もシックだし、いつもと違って大人っぽい感じよね。背中も結構大胆に開いてたし。でも、ほら、のだめの背中、キレイだもの。ねぇ?」
「…。」
彼女の意図するところが分かってきたのか、彼はタバコをくわえたまま火もつけられず、顔が引きつってくるのを堪えるのに必死だ。
「ねぇ?あんなにキレイな背中、そりゃ沢山キスしたくなるわよねー。チアキとしたことが迂闊だったわねぇ。背中は盲点だった?見えてないところはもっとつけてるのかしら?公演迄に、消えるといいわね、キスマーク。」
最後はハートマークのサービス迄ついた揶揄。返す言葉も見つからないところへ「ただいまでーす。」と元気な声と共に帰って来た話題の当人。その声を聞くや否や彼は椅子から立ち上がり彼女のもとへ。
「痛っ、痛いですって先輩、帰ってくるなり何ですか一体、のだめが何かしましたか、って、死にます。死にますって先輩…!」
リビングのドアの向こう。騒々しい声とばたつく影を覗きながら、「からかい過ぎたかしら」小さく舌を出した彼女は、反省の色も薄く、カップに口を付けてから再びビスケットに手を伸ばした。
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