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新世界からの
※死にネタになります。ご注意下さい。
|新世界からの
ほら。と届くはずのない声と、気づくはずのない、肩に置いた手。先輩は、色んな人に支えられていること。本当は気づいてるんでしょう? ね、峰君が向こうの部屋で先輩のこと、心配してますよ? 肩に置いた手に力を込めてそう言ってみても、気づく筈は無い。でも、そんな周りの心配すらどうでもよくなるほど、のだめのこと思っててくれたと思うのは、自惚れですかね。でも、今日ばかりはそんな風に思っても許してくれますよね。と自嘲気味に笑いかける。
だって、ほら。グランドピアノを前にしたあなたは、こんなにも、哀しい程に優しく鍵盤を撫でていて。静かに椅子に座り、両手を鍵盤において、何弾こうとしたんですか? 二人の思い出の曲はあまりに増えすぎたって、そう思ってるんでしょう? それとも涙で鍵盤が見えないとか? さっきから、ピアノの音なんて一つもしない、小さな嗚咽と静かな静かな涙の音だけ。
ピアノチェアの上できゅうきゅうになって、先輩の隣に無理矢理座って鍵盤に二人の手を並べて。狭い、ってよく文句を言われてましたけど、結局最後には、腰に手を回して先輩の方から体を寄せてくれて。ずっとピアノに付き合ってくれてましたよね。以前そうしてくれたように、同じ様に腰に手を回して体を寄せて話しかけて。伸ばした右手を、鍵盤の上の彼の手に重ねて。ラ、の一音。ポンと静かに頼りなげに転がる音、余計に先輩、泣いちゃいますね。
少し冷たい色をした手をじっと見る。その手が随分と優しく触れてくれることを知っていたので、うっかり思い出してしまいそうになって少し顔を顰めてしまう。自分だって、満ちているのは柔らかい思い出ばかりで、その分切ない感情で振り切れてしまいそうになるんですよ、そう呟いて濡れた目蓋に唇を寄せる。
先輩、のだめ、もう行かなきゃ。届く筈のない声だったけれど、先輩ははっとした顔で宙を見る。そんな顔、初めて見ました。くすりと笑って、最後のキスを。のだめは先輩のこと、みぃんな知ってましたよ? 楽譜とは、いつだってひたむきに話し合ってることも。素直じゃないけど、家族や友達や、周りの人、いつも皆に感謝してる気持ちだとか。それはのだめだけじゃなくて、周りも。先輩のそんな姿、結構知ってますからね? だから大丈夫ですよ?
それから、えぇと。実はのだめに頭が上がらなかったでしょ? 自分じゃ気づきませんでした? 先輩、のだめのこと、本当は、本当に。大好きだったんですよ?
だってほら、最後のキスだってこんなにも甘い。
涙が伝って湿った唇が外の風に撫でられて、扉が開いたことに気づく。扉を見れば、泣きはらした顔で心配そうな峰の姿。
「大丈夫、行くよ。」
ゆっくりと立ち上がり、グランドピアノの上にふわりと残った彼女の空気を静かに吸い込んで。鍵盤に優しく唇を寄せてからそっと蓋を閉めた。
***
死にネタは、自分は書かないだろなー。と思っていたのですが
(他所様で読む分には全然構わず、沢山拝読いたしましたが…)
何だか色々哀しくなるので。二人はいつも笑ってればいいよ!と思っていますし。
そして初めて書いたら何だかファンタジーでした。
千秋は何があっても、どこか冷静に見えてしまって、でもそれが余計に辛く見えそうだ。
と思って書いていました。(少し峰寄り視点な…)
いや、つまり、やっぱり二人は笑ってたらいいよ!と思っただけです。
何か他に思うことはあるので書くかもです。
ほら。と届くはずのない声と、気づくはずのない、肩に置いた手。先輩は、色んな人に支えられていること。本当は気づいてるんでしょう? ね、峰君が向こうの部屋で先輩のこと、心配してますよ? 肩に置いた手に力を込めてそう言ってみても、気づく筈は無い。でも、そんな周りの心配すらどうでもよくなるほど、のだめのこと思っててくれたと思うのは、自惚れですかね。でも、今日ばかりはそんな風に思っても許してくれますよね。と自嘲気味に笑いかける。
だって、ほら。グランドピアノを前にしたあなたは、こんなにも、哀しい程に優しく鍵盤を撫でていて。静かに椅子に座り、両手を鍵盤において、何弾こうとしたんですか? 二人の思い出の曲はあまりに増えすぎたって、そう思ってるんでしょう? それとも涙で鍵盤が見えないとか? さっきから、ピアノの音なんて一つもしない、小さな嗚咽と静かな静かな涙の音だけ。
ピアノチェアの上できゅうきゅうになって、先輩の隣に無理矢理座って鍵盤に二人の手を並べて。狭い、ってよく文句を言われてましたけど、結局最後には、腰に手を回して先輩の方から体を寄せてくれて。ずっとピアノに付き合ってくれてましたよね。以前そうしてくれたように、同じ様に腰に手を回して体を寄せて話しかけて。伸ばした右手を、鍵盤の上の彼の手に重ねて。ラ、の一音。ポンと静かに頼りなげに転がる音、余計に先輩、泣いちゃいますね。
少し冷たい色をした手をじっと見る。その手が随分と優しく触れてくれることを知っていたので、うっかり思い出してしまいそうになって少し顔を顰めてしまう。自分だって、満ちているのは柔らかい思い出ばかりで、その分切ない感情で振り切れてしまいそうになるんですよ、そう呟いて濡れた目蓋に唇を寄せる。
先輩、のだめ、もう行かなきゃ。届く筈のない声だったけれど、先輩ははっとした顔で宙を見る。そんな顔、初めて見ました。くすりと笑って、最後のキスを。のだめは先輩のこと、みぃんな知ってましたよ? 楽譜とは、いつだってひたむきに話し合ってることも。素直じゃないけど、家族や友達や、周りの人、いつも皆に感謝してる気持ちだとか。それはのだめだけじゃなくて、周りも。先輩のそんな姿、結構知ってますからね? だから大丈夫ですよ?
それから、えぇと。実はのだめに頭が上がらなかったでしょ? 自分じゃ気づきませんでした? 先輩、のだめのこと、本当は、本当に。大好きだったんですよ?
だってほら、最後のキスだってこんなにも甘い。
涙が伝って湿った唇が外の風に撫でられて、扉が開いたことに気づく。扉を見れば、泣きはらした顔で心配そうな峰の姿。
「大丈夫、行くよ。」
ゆっくりと立ち上がり、グランドピアノの上にふわりと残った彼女の空気を静かに吸い込んで。鍵盤に優しく唇を寄せてからそっと蓋を閉めた。
***
死にネタは、自分は書かないだろなー。と思っていたのですが
(他所様で読む分には全然構わず、沢山拝読いたしましたが…)
何だか色々哀しくなるので。二人はいつも笑ってればいいよ!と思っていますし。
そして初めて書いたら何だかファンタジーでした。
千秋は何があっても、どこか冷静に見えてしまって、でもそれが余計に辛く見えそうだ。
と思って書いていました。(少し峰寄り視点な…)
いや、つまり、やっぱり二人は笑ってたらいいよ!と思っただけです。
何か他に思うことはあるので書くかもです。
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