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Kiss 4 you
また、こういうひとまとめものは順番が大事なのでしょうが
相変わらず思いついたままポンポンあげているだけなので
どうにもこうにも。何かお気に召して頂ければ幸いです。
相変わらず思いついたままポンポンあげているだけなので
どうにもこうにも。何かお気に召して頂ければ幸いです。
|キスにまつわる4つ
|first kiss
「千秋先輩はー、ファーストキスの味。覚えてます?」
「…はぁ?」
突拍子もないことを言い出すのは彼女の常だったが、ソファの上で膝を折って座った彼女の前には少女漫画が高く積まれている。同じ調子ではぁ、とため息をついてから「別に」といつもの返事を返した彼に、彼女はつまらなさそうに唇を突き出した。
「レモンとかー、イチゴとか。ファーストキスってそういうのじゃないんですか?」
勿論前の彼女の存在も知っているが、嫉妬や不愉快な気持ちは見当たらず、どこかうっとりとした顔つきで彼と別の女性のキスを彼女は想像していた。
「さぁ。」
その冷淡な答えと表情を横目で見てから、彼女は面白く無さそうにもう一度漫画を開いた。ぶつぶつと呟きながら誌面で繰り広げられるモノクロの大仰なロマンティックな台詞を追っている。
「のだめはイチゴ味がいいです。けど、そもそもキスの味ってその時食べてたものなんですかね?それともファーストキスの前って、みんなレモンやイチゴの飴でも舐めてるものなんですかね?イチゴ味がいいけど、季節じゃないですし。今だと栗味?はー、焼き栗食べたくなってきましたー。」
ぽわん、と栗を思い浮かべてキスはそっちのけになっている彼女。漫画から少し顔を上げたのでそれはちょうど良く、彼が唇を重ねられる格好となった。
「!」
やにわにしっかりと重なった唇、彼が少し湿った唇を開いたので、珈琲と煙草が薫った。
「イチゴじゃなくて残念だったな。」
彼女のファーストキスはあっけなく奪われてしまった。
|いつぞやのお土産話
「黒木君が言ってたけど、出かける前は行ってらっしゃいのキスなんだって?」
「…はぁ?」
「千秋と初めてパリで会った時、熱い抱擁にのだめがキスをねだってたって。」
「…っ!あの時はしてない!」
真っ赤になって否定する彼に、いやな笑いをひとつ浮かべた友人は「ふぅん。」ときちんと納得してみせた。その様子を彼は赤い顔のまま、気に入らないと言った様子で「なんだよ、」と投げる。
「あの時は、ねぇ?」
したり顔の友人はそれは嬉しそうに茹だった彼へ粘っこく問いた。
「しない!今も昔ものだめとキスなんてしない!」
子供みたいなことを喚きながら、大股で逃げる様に歩いてゆく彼に、友人は堪えきれず声を出して笑った。
|ナットウキナーゼ
「先輩が歯、磨けってうるさいから!のだめすっかり気分殺がれちゃったじゃないですか!」
「納豆食べたあとに催促する時点でオレはとっくに気分殺がれてんだよ!」
|One more
明日からイタリアとイギリス、彼が2週間に彼女が3週間。当たりまえに離れることを受け入れ、当たりまえに一緒にいることを求めるようになった。窓の外はとっぷりと藍色で、二人はどこかで朝日を拒否している。
「もう一回、」
「あと一回?」
そこはかとなく余裕を見せてくすくすと笑う彼女を気に入らないと言った風に、彼は小さく眉をしかめてから唇を寄せると息継ぎもままならない熱を交換しあった。
「やっぱりもう一回。」
どちらの台詞か、もう一回。は繰り返し唇が離れる度に唱えられた。
|first kiss
「千秋先輩はー、ファーストキスの味。覚えてます?」
「…はぁ?」
突拍子もないことを言い出すのは彼女の常だったが、ソファの上で膝を折って座った彼女の前には少女漫画が高く積まれている。同じ調子ではぁ、とため息をついてから「別に」といつもの返事を返した彼に、彼女はつまらなさそうに唇を突き出した。
「レモンとかー、イチゴとか。ファーストキスってそういうのじゃないんですか?」
勿論前の彼女の存在も知っているが、嫉妬や不愉快な気持ちは見当たらず、どこかうっとりとした顔つきで彼と別の女性のキスを彼女は想像していた。
「さぁ。」
その冷淡な答えと表情を横目で見てから、彼女は面白く無さそうにもう一度漫画を開いた。ぶつぶつと呟きながら誌面で繰り広げられるモノクロの大仰なロマンティックな台詞を追っている。
「のだめはイチゴ味がいいです。けど、そもそもキスの味ってその時食べてたものなんですかね?それともファーストキスの前って、みんなレモンやイチゴの飴でも舐めてるものなんですかね?イチゴ味がいいけど、季節じゃないですし。今だと栗味?はー、焼き栗食べたくなってきましたー。」
ぽわん、と栗を思い浮かべてキスはそっちのけになっている彼女。漫画から少し顔を上げたのでそれはちょうど良く、彼が唇を重ねられる格好となった。
「!」
やにわにしっかりと重なった唇、彼が少し湿った唇を開いたので、珈琲と煙草が薫った。
「イチゴじゃなくて残念だったな。」
彼女のファーストキスはあっけなく奪われてしまった。
|いつぞやのお土産話
「黒木君が言ってたけど、出かける前は行ってらっしゃいのキスなんだって?」
「…はぁ?」
「千秋と初めてパリで会った時、熱い抱擁にのだめがキスをねだってたって。」
「…っ!あの時はしてない!」
真っ赤になって否定する彼に、いやな笑いをひとつ浮かべた友人は「ふぅん。」ときちんと納得してみせた。その様子を彼は赤い顔のまま、気に入らないと言った様子で「なんだよ、」と投げる。
「あの時は、ねぇ?」
したり顔の友人はそれは嬉しそうに茹だった彼へ粘っこく問いた。
「しない!今も昔ものだめとキスなんてしない!」
子供みたいなことを喚きながら、大股で逃げる様に歩いてゆく彼に、友人は堪えきれず声を出して笑った。
|ナットウキナーゼ
「先輩が歯、磨けってうるさいから!のだめすっかり気分殺がれちゃったじゃないですか!」
「納豆食べたあとに催促する時点でオレはとっくに気分殺がれてんだよ!」
|One more
明日からイタリアとイギリス、彼が2週間に彼女が3週間。当たりまえに離れることを受け入れ、当たりまえに一緒にいることを求めるようになった。窓の外はとっぷりと藍色で、二人はどこかで朝日を拒否している。
「もう一回、」
「あと一回?」
そこはかとなく余裕を見せてくすくすと笑う彼女を気に入らないと言った風に、彼は小さく眉をしかめてから唇を寄せると息継ぎもままならない熱を交換しあった。
「やっぱりもう一回。」
どちらの台詞か、もう一回。は繰り返し唇が離れる度に唱えられた。
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