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and to you
お誕生日ですね!
|and to you
「先輩、お腹、減りましたねー…」
腕の中にスッポリと収まったのだめが
トロン、とした目で言った。
ベッドサイドのランプが一つ点いただけのオレンジ色の部屋、
足下には洋服が脱ぎ散らかしたままだ。
カーテンの隙間に覗く外は群青色の冬の夜で、
この部屋と、毛布の中だけの温度が別世界に思える。
確かに、空腹感を覚えている。
今日はのだめと外へ夕食を食べに出かけようと思っていたが
時間が押して、帰る時間がすっかりと遅くなってしまった。
勿論、のだめが何か用意しているとは思えないのでデリを買って、帰宅した。
遅くなって、悪い。そう言ってドアをあけると
ソファの上で、楽譜を抱えて横になったのだめ。
丁寧に目をつむり、規則正しくカラダが呼吸をしている。
風邪ひくぞ。のだめの肩を揺らすと、うん、とくぐもった声が返る。
そのまま差しだされた手は、オレの首に巻き付いて来た。
先輩、お誕生日おめでとうございます。
だらしなく笑って、のだめは耳元で言った。
まだ半覚醒の目は閉じたまま、頬をすり寄せながら
外、寒かったんですねぇ、先輩のにおーい。
楽しそうにくすくすと笑いながら一人で言い放つ。
「ピアノ、ひきますね。先輩の好きな曲、沢山。」
眠いだろうに、喋り続ける。
のだめを膝から抱え上げ、そのままベッドへと運んだ。
寝かしてやろう、という気持ちが勿論最初にあったのだが
ベッドにおろした途端にキスを強請るものだから
あぁ、可愛いな、と思ってしまって服を脱がした。
「先輩、お腹減りましたー」
起き上がって、下着をつけていると
背中で、まだ毛布にくるまったままののだめが声をあげる。
「わかったって。」
毛布から少しだけのぞく栗色の頭を撫ぜてから、キッチンに向かう。
テーブルには、デリが袋に入って置かれたままだ。
水を取り出そうと冷蔵庫をあけた。
「あ」
見覚えの無い、小振りな真白い箱。
箱を開けると、艶やかなチョコレートでコーティングされたケーキ。
ゴールドが品よくあしらってある。
ペットボトルとケーキを箱ごと。それから、フォーク。
両手が塞がってしまったので、横着にも肘でドアを押す。
「あ!」
起き上がって毛布にくるまったのだめ。
「気づきました?」
ペットボトルを腕からスルリと抜き取り、えへへ、と笑う。
バレンタインも一緒です!誇らしげに言うものだから
ペットボトルをやや強引に奪って、一緒かよ。と顰めて返す。
「先輩、ロウソク。ロウソク。」
ベッドに腰をかけて、サイドテーブルにケーキ箱を預ける。
背中から腰に巻き付いて来たのだめは、
肩越しに頭を預けてケーキを覗き込んでいる。
「いいよ、ロウソクは。それより、お前は?
腹減ってんだろ。一応デリ買って帰ってるけど。」
腹部の前で組まれたのだめの手を抱えながら、のだめの顔に訪ねた。
少し考えるのだめの顔。
そして、のだめは目を閉じて、口を開ける。
「はいはい。」
ケーキをフォークでひと掬い。
ありがとう、そう言ってのだめの口に運んだ。
「ピアノ、明日ひいて?」
満足そうに笑うのだめ。
頬に、のだめの甘い匂いのする唇が近づいた。
「先輩、お腹、減りましたねー…」
腕の中にスッポリと収まったのだめが
トロン、とした目で言った。
ベッドサイドのランプが一つ点いただけのオレンジ色の部屋、
足下には洋服が脱ぎ散らかしたままだ。
カーテンの隙間に覗く外は群青色の冬の夜で、
この部屋と、毛布の中だけの温度が別世界に思える。
確かに、空腹感を覚えている。
今日はのだめと外へ夕食を食べに出かけようと思っていたが
時間が押して、帰る時間がすっかりと遅くなってしまった。
勿論、のだめが何か用意しているとは思えないのでデリを買って、帰宅した。
遅くなって、悪い。そう言ってドアをあけると
ソファの上で、楽譜を抱えて横になったのだめ。
丁寧に目をつむり、規則正しくカラダが呼吸をしている。
風邪ひくぞ。のだめの肩を揺らすと、うん、とくぐもった声が返る。
そのまま差しだされた手は、オレの首に巻き付いて来た。
先輩、お誕生日おめでとうございます。
だらしなく笑って、のだめは耳元で言った。
まだ半覚醒の目は閉じたまま、頬をすり寄せながら
外、寒かったんですねぇ、先輩のにおーい。
楽しそうにくすくすと笑いながら一人で言い放つ。
「ピアノ、ひきますね。先輩の好きな曲、沢山。」
眠いだろうに、喋り続ける。
のだめを膝から抱え上げ、そのままベッドへと運んだ。
寝かしてやろう、という気持ちが勿論最初にあったのだが
ベッドにおろした途端にキスを強請るものだから
あぁ、可愛いな、と思ってしまって服を脱がした。
「先輩、お腹減りましたー」
起き上がって、下着をつけていると
背中で、まだ毛布にくるまったままののだめが声をあげる。
「わかったって。」
毛布から少しだけのぞく栗色の頭を撫ぜてから、キッチンに向かう。
テーブルには、デリが袋に入って置かれたままだ。
水を取り出そうと冷蔵庫をあけた。
「あ」
見覚えの無い、小振りな真白い箱。
箱を開けると、艶やかなチョコレートでコーティングされたケーキ。
ゴールドが品よくあしらってある。
ペットボトルとケーキを箱ごと。それから、フォーク。
両手が塞がってしまったので、横着にも肘でドアを押す。
「あ!」
起き上がって毛布にくるまったのだめ。
「気づきました?」
ペットボトルを腕からスルリと抜き取り、えへへ、と笑う。
バレンタインも一緒です!誇らしげに言うものだから
ペットボトルをやや強引に奪って、一緒かよ。と顰めて返す。
「先輩、ロウソク。ロウソク。」
ベッドに腰をかけて、サイドテーブルにケーキ箱を預ける。
背中から腰に巻き付いて来たのだめは、
肩越しに頭を預けてケーキを覗き込んでいる。
「いいよ、ロウソクは。それより、お前は?
腹減ってんだろ。一応デリ買って帰ってるけど。」
腹部の前で組まれたのだめの手を抱えながら、のだめの顔に訪ねた。
少し考えるのだめの顔。
そして、のだめは目を閉じて、口を開ける。
「はいはい。」
ケーキをフォークでひと掬い。
ありがとう、そう言ってのだめの口に運んだ。
「ピアノ、明日ひいて?」
満足そうに笑うのだめ。
頬に、のだめの甘い匂いのする唇が近づいた。
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