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夜を渡る
雨が多くて嫌になりますね。
皮がベロンてなるんだっけ(@真澄ちゃん)
皮がベロンてなるんだっけ(@真澄ちゃん)
|夜を渡る
勢いよく隣が起き上がったもので、ブランケットから思い切り外の空気が入ってこちらも目を覚ました。平生、もちろん睡眠中も、そんな驚く様を見せない彼にしては珍しい。こちらのまだ半ば開いた目で見れば、肩がいつもよりほんの少し大袈裟に上下している気がする。その向こうの窓枠が、まだまだ夜の最中だと静かに言っていた。
「せんぱい?」
こちらの声に気づいて振り返る彼の額が、やや汗ばんでいるようにも見えた。
「ごめん、起こした。」
体勢を直そうとする彼の右手で、左側が柔らかく沈む。
そのまま身体をベッドに滑り込ませ、彼はもう一度きちんとブランケットの中に収まる。気づけば自分はすっぽりと彼の腕の中で、こんなにもきれいに収まるものか、という位にきれいに抱え込まれていた。
頭のてっぺんの上で呼吸の音がする。
まるであやすように背中を撫ぜる手。
まるで私が怖い夢でもみたかのように。
「こわいゆめ、みた。」
頭のてっぺんから、先輩の小さな声。
空が明るくなる迄の隙間を、ふたり抱き合って埋めていた。
勢いよく隣が起き上がったもので、ブランケットから思い切り外の空気が入ってこちらも目を覚ました。平生、もちろん睡眠中も、そんな驚く様を見せない彼にしては珍しい。こちらのまだ半ば開いた目で見れば、肩がいつもよりほんの少し大袈裟に上下している気がする。その向こうの窓枠が、まだまだ夜の最中だと静かに言っていた。
「せんぱい?」
こちらの声に気づいて振り返る彼の額が、やや汗ばんでいるようにも見えた。
「ごめん、起こした。」
体勢を直そうとする彼の右手で、左側が柔らかく沈む。
そのまま身体をベッドに滑り込ませ、彼はもう一度きちんとブランケットの中に収まる。気づけば自分はすっぽりと彼の腕の中で、こんなにもきれいに収まるものか、という位にきれいに抱え込まれていた。
頭のてっぺんの上で呼吸の音がする。
まるであやすように背中を撫ぜる手。
まるで私が怖い夢でもみたかのように。
「こわいゆめ、みた。」
頭のてっぺんから、先輩の小さな声。
空が明るくなる迄の隙間を、ふたり抱き合って埋めていた。
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