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傘ひとつ
傘がバリバリってなってたのを思い出しました。
|傘ひとつ
1
「でね、峰君。先輩ってば傘持って迎えにくるんですよ?」
「いや、普通だろ。」
「それじゃぁ、相合い傘出来ないじゃないですかー!」
「誰がのだめなんかと相合い傘なんてするか!」
テラスで紙カップに入ったコーヒーを両手に持ち、不満げに言うのだめ。横に座る千秋は頬杖をついて、より眉間の皺を深く刻む。
「大体、お前。朝出る時に天気崩れそうだから傘持ってけって言っただろ。案の定忘れやがって。オレが居なかったらお前濡れて帰るんだろ、前は夏だったからよかったものの。風邪引いたらどうするんだ。」
「でも先輩、迎えに来てくれたじゃないですかー。」
「風邪引いても、どうせ面倒見るのはオレだろ。」
「のだめは先輩と相合い傘したいんですぅ。」
「お前、わざと忘れたんだったら許さないからな。」
冷たくなった風にコーヒーは冷め始めて、確かに、これで雨に濡れたら風邪引くよなぁ、と紙コップをくるくる回しながら思う。さて、こいつらはいつまで続ける気だろうか。笑いながらケンカしてるんじゃねぇよ。こんな会話を前にして、お前、まだのだめのこと何とも思ってないとか言うか。くるくる回す紙コップの中で液体はゆらゆらと。はぁ。吐いた息はうっすらと白んだ。
2
「で、その後。先輩が練習室行っちゃって。峰君と二人になったときに言われたんです。また今度、雨が降って傘忘れたら。傘一つでいいです、って言ってみろって。」
「何で? というかソレ、何年前の話?」
「先輩優しいから、きっと相合い傘してくれるって。のだめも、さっき思い出しました。ずっと忘れてましたよー。」
「…ふぅん。峰がなぁ。」
「峰君には、お見通しだったんですよ。」
「何が」
ムッとして言う先輩の頬は少し赤い。いいえー、とちょっと得意げに笑って返す。
右腕と、柄を持った先輩の左腕が絡んで。一つの傘に、二人。
1
「でね、峰君。先輩ってば傘持って迎えにくるんですよ?」
「いや、普通だろ。」
「それじゃぁ、相合い傘出来ないじゃないですかー!」
「誰がのだめなんかと相合い傘なんてするか!」
テラスで紙カップに入ったコーヒーを両手に持ち、不満げに言うのだめ。横に座る千秋は頬杖をついて、より眉間の皺を深く刻む。
「大体、お前。朝出る時に天気崩れそうだから傘持ってけって言っただろ。案の定忘れやがって。オレが居なかったらお前濡れて帰るんだろ、前は夏だったからよかったものの。風邪引いたらどうするんだ。」
「でも先輩、迎えに来てくれたじゃないですかー。」
「風邪引いても、どうせ面倒見るのはオレだろ。」
「のだめは先輩と相合い傘したいんですぅ。」
「お前、わざと忘れたんだったら許さないからな。」
冷たくなった風にコーヒーは冷め始めて、確かに、これで雨に濡れたら風邪引くよなぁ、と紙コップをくるくる回しながら思う。さて、こいつらはいつまで続ける気だろうか。笑いながらケンカしてるんじゃねぇよ。こんな会話を前にして、お前、まだのだめのこと何とも思ってないとか言うか。くるくる回す紙コップの中で液体はゆらゆらと。はぁ。吐いた息はうっすらと白んだ。
2
「で、その後。先輩が練習室行っちゃって。峰君と二人になったときに言われたんです。また今度、雨が降って傘忘れたら。傘一つでいいです、って言ってみろって。」
「何で? というかソレ、何年前の話?」
「先輩優しいから、きっと相合い傘してくれるって。のだめも、さっき思い出しました。ずっと忘れてましたよー。」
「…ふぅん。峰がなぁ。」
「峰君には、お見通しだったんですよ。」
「何が」
ムッとして言う先輩の頬は少し赤い。いいえー、とちょっと得意げに笑って返す。
右腕と、柄を持った先輩の左腕が絡んで。一つの傘に、二人。
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