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Lovely・Babe
可愛くて困った子。短いのひとつ。
|ギュ・ギュ・ギュゥ
ウソを吐いている彼女は目が泳ぐ。
「わぁ。せんぱい、あぶないー。」
声には感情も何も無い、まさにそれ。そしてドン、と体当たりのごとく抱きつかれる。背中に回された腕には力を込められて、ギュウと。
「危ねぇな、カップ片付けるところだったからいいものの、珈琲入ってたらこぼれるだろ。」
驚いてそう言えば、むくりと上げた顔、さっきと変わらない真顔。どこか不機嫌な色すら見えるような顔をして。
「つまずきました。そしたら丁度目の前に先輩が居たから、抱きついちゃっただけです。」
言うだけ言って、胸元にまた顔を埋めた。「それだけですよ。」服越しに声を曇らせてそう付け加える。さっきよりも、腕はよりきつく。そして彼女の頭越しに床を見ても、つまずくモノなんて何も無い。当たり前だ。ここはオレの部屋だ。散らかり放題の彼女の部屋とは訳が違う。
「つまずくモノなんて、何も無いだろ。」
訝しんでそう言えば、彼女はもう一度顔をあげる。見上げた顔は、少し赤い。照れ臭そうに口を尖らせて、少し潤んだ目。
「…ギュッてしたかっただけですよぅ。」
赤くなる頬を隠す様に、三たび顔を胸元に埋めた。そんな言い分に胸はひととき大きく跳ねて、呆れた様に笑みが漏れた。さて、全く素直じゃないけれども、どうしようもなく可愛くて仕方の無い彼女のご要望に、精一杯応えてやろうじゃないかと、カップが空なのを幸いと彼女の身体に回した両腕にギュゥと力を込めた。
ウソを吐いている彼女は目が泳ぐ。
「わぁ。せんぱい、あぶないー。」
声には感情も何も無い、まさにそれ。そしてドン、と体当たりのごとく抱きつかれる。背中に回された腕には力を込められて、ギュウと。
「危ねぇな、カップ片付けるところだったからいいものの、珈琲入ってたらこぼれるだろ。」
驚いてそう言えば、むくりと上げた顔、さっきと変わらない真顔。どこか不機嫌な色すら見えるような顔をして。
「つまずきました。そしたら丁度目の前に先輩が居たから、抱きついちゃっただけです。」
言うだけ言って、胸元にまた顔を埋めた。「それだけですよ。」服越しに声を曇らせてそう付け加える。さっきよりも、腕はよりきつく。そして彼女の頭越しに床を見ても、つまずくモノなんて何も無い。当たり前だ。ここはオレの部屋だ。散らかり放題の彼女の部屋とは訳が違う。
「つまずくモノなんて、何も無いだろ。」
訝しんでそう言えば、彼女はもう一度顔をあげる。見上げた顔は、少し赤い。照れ臭そうに口を尖らせて、少し潤んだ目。
「…ギュッてしたかっただけですよぅ。」
赤くなる頬を隠す様に、三たび顔を胸元に埋めた。そんな言い分に胸はひととき大きく跳ねて、呆れた様に笑みが漏れた。さて、全く素直じゃないけれども、どうしようもなく可愛くて仕方の無い彼女のご要望に、精一杯応えてやろうじゃないかと、カップが空なのを幸いと彼女の身体に回した両腕にギュゥと力を込めた。
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