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君のことは、それほど。
イラスト集にも収録されていましたが「好きなパン」絵が好きです。
特にフランクの「甘いの」という一言が可愛くて仕方ない。
特にフランクの「甘いの」という一言が可愛くて仕方ない。
|君のことは、それほど。
「先輩、聞いてます?」
「…」
「リュカったら、最近会っても忙しい忙しいって。そりゃぁピアノと指揮の授業かけもちしてるから忙しいのは分かるんですけど。あ、先輩、リュカは今ね、指揮科の授業もとってるんですよー。でもリュカってば忙しいって言いながらも、最近コンヴァトの近くに美味しいパン屋さんが出来たよーって教えてくれたりするんです、今日もね、のだめが好きそうだからってそこのパン・オ・ショコラ!近くまで来たからって差し入れてくれたんですよー。それに最近のリュカってば、ちょっと見ない間にどんどん見上げる感じなんですよね。気のせいですかね?」
「…」
「先輩ってば、聞いてます?」
紙包みの中のまだ温かそうなパン・オ・ショコラは芳醇過ぎるバターの香りと最高糖度のチョコレートがベッタリと抱擁しているようで一瞥しただけで眉をしかめた。
「気のせいじゃない?」
「…ぁあ!先輩、のだめのパン!何食べてるんですか!!」
「…気のせいじゃない?」
「気のせいなんかじゃないですよ!目の前で人のもの食べておいて何しらばっくれてるんですか!食べ物の恨みはすごいんですよ!」
掌ひとつ分のパン・オ・ショコラを頬いっぱいに詰め込みながら、もう一度彼は胸の苛つきを、気のせい、だと思い込んだ。
さて、恋の恨みと食の恨みのどちらが深いのか。彼には恋敵のお勧めのパン・オ・ショコラが甘すぎたせいで、その答えは出そうになかった。
「先輩、聞いてます?」
「…」
「リュカったら、最近会っても忙しい忙しいって。そりゃぁピアノと指揮の授業かけもちしてるから忙しいのは分かるんですけど。あ、先輩、リュカは今ね、指揮科の授業もとってるんですよー。でもリュカってば忙しいって言いながらも、最近コンヴァトの近くに美味しいパン屋さんが出来たよーって教えてくれたりするんです、今日もね、のだめが好きそうだからってそこのパン・オ・ショコラ!近くまで来たからって差し入れてくれたんですよー。それに最近のリュカってば、ちょっと見ない間にどんどん見上げる感じなんですよね。気のせいですかね?」
「…」
「先輩ってば、聞いてます?」
紙包みの中のまだ温かそうなパン・オ・ショコラは芳醇過ぎるバターの香りと最高糖度のチョコレートがベッタリと抱擁しているようで一瞥しただけで眉をしかめた。
「気のせいじゃない?」
「…ぁあ!先輩、のだめのパン!何食べてるんですか!!」
「…気のせいじゃない?」
「気のせいなんかじゃないですよ!目の前で人のもの食べておいて何しらばっくれてるんですか!食べ物の恨みはすごいんですよ!」
掌ひとつ分のパン・オ・ショコラを頬いっぱいに詰め込みながら、もう一度彼は胸の苛つきを、気のせい、だと思い込んだ。
さて、恋の恨みと食の恨みのどちらが深いのか。彼には恋敵のお勧めのパン・オ・ショコラが甘すぎたせいで、その答えは出そうになかった。
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